桃源郷シャングリラへの道のりは史上最悪
2015年12月31日(七日目)、過酷極まりないシャングリラへの道。
郷城(シャンチェン)→香格里拉(シャングリラ)
6時20分にシャンチェンを出発する。
今日で四川とはお別れ、雲南に入る。
辺りはまだまだ真っ暗だ。
真っ暗闇の中、大型バスは山を下っていく。
光はバスのライトのみ。
かなりの細い道を猛スピードでかけていく。
夜が明け始め、周りの景色が見えてくる。
ふと外を見ると、
まるで宙に浮いているようなものすごい崖すれすれのところを
進んでいた。
バスの目線は高いので本当に数センチでもずれると
落ちるのではないかというくらいギリギリのところを
もうスピードで下っていく。
雪道なんておかまいなしだ。
半端ないぜ、中国人ドライバーよ。
そしてあまりに悪路過ぎて何度も飛び跳ねて頭を窓にぶつける。
ジェットコースター以上の絶叫マシーンをありがとよ。
おそらくシャングリラまでの道のりの9割はこの危険な崖道を降っていたような気がする。
シャングリラへは13時頃に着いた。
思っていたよりかなり早い。
それに関してはラッキーである。
預けておいた荷物はバスの中の荷物置き場にあったのにもかかわらず、
ビショビショの泥だらけ。
最悪である。
悪臭漂うバックパックを背負い、
バスターミナルから旧市街方面へ移動することに。
シャングリラ、桃源郷のイメージとは程遠く、
かなりの都会の街である。
全然普通の街ではないか。
が、旧市街に着くと少し雰囲気が変わる。
古い建物が多く、趣がある。
日本で言うならば京都のような感じ。
そこで宿を探す。
ニューイヤーイブなので、宿が見つけられるか少し不安だったが、
けっこうあっさり見つけることができた。
中国に来て史上最高のコスパを誇る宿である。
トリプルルームを一人で使え、暖房付き、部屋は広く、
トイレも洋式。もちろんホットシャワー、wifi付き。
しかもオフシーズンだからか、こんなに良い宿なのにたったの70元!
昨日泊まった最悪の宿が60元だったことを考えると、
いかにコスパが良いかがわかる。
さらに共用スペースには広い洗濯物干し場が。
部屋に入ってすぐにシャワーを浴び、溜まっていた洗濯物を洗う。
ドロドロのバックパックカバーとバックパックを干せたのが
かなり大きい。
天気もすごく良く、今までいた場所ほどは寒くなかったので
かなり気持ちよく過ごせた。
石畳を歩きながら、心地よい風を感じながら、
日光を浴びる。
ここにたどり着くまでにいろいろなことがあった分、
あまりに心地よすぎるシャングリラはやはり桃源郷だった。
そもそもシャングリラという地名が実在するとは、
今回の中国の旅が決まるまでは知らなかった。
「桃源郷・シャングリラ」は幻の地だと思っていた。
シャングリラはヤク肉が名物らしく、ヤク鍋を食べた。
肉がとても柔らかく美味しかった。
そして噂のバター茶。
ミルクティーのバター味って感じで
私は結構好きである。
ニューイヤーイブではあるが、特にイベントなどもなく
部屋に戻ってゆっくりする。
どこか遠くから花火の音がポツポツ聞こえたが、
別に新年を祝っているような感じでもないくらい小さかった。
私自身、いまシャングリラにいることがとても幸せで、
新年なんてどうでもよかった。
普段と変わらない、ただの一日である。
本日の費用
タクシー(バスターミナル→旧市街) 10元
宿(二泊分) 140元
ヤク鍋とバター茶 81元
ヤクジャーキー 3元
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